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= 南海の神秘 = 燕の巣コース
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¥20,000【税込:21,000】
自然界がつくる神秘なる食材“燕の巣”。完熟したパパイヤの器でお召し上がりください。
真鯛の中国風活造り 帆立貝のステーキ柚子ソース 三陸産・活鮑のトーチ蒸し(お1人様に1個) フカヒレの姿煮 (宮城県気仙沼港産・お1人様に1枚) 蟹爪の湯葉包み・メリケーヌソース 南海の神秘“燕の巣”パパイヤ器蒸し 三種魚介類と緑野菜の香り辛子炒め 蓮の葉の包み御飯 デザート二品
《2名様より 1週間前迄に要予約》
男達は祈りを捧げる。タバコ、乳香、ココナッツミルクなどが石筍の根元に供えられ、祈りの言葉が洞窟内に響き渡る。 天井の高さが100メートル。ヨーロッパの大聖堂がすっぽり入ってしまうような巨大な鍾乳洞。暗闇の中、無数のツバメが甲高い声を発し、飛び交っている。『神様、どうか私に竹の道を開いて下さい』 天井から垂れ下がるツタや先祖が残していった無数の竹は、マンモスの骨格のようだ。ともすると腐り、崩れてしまう。口にくわえた小さな松明は暗闇にほの明るく、男達は猫のようなしなやかな身のこなしで竹の道を進む。 彼らが求めるのは「白い黄金」と呼ばれる「ツバメの巣」。外敵の手の届かない窪みや岩の裂け目に巣をかけ、粘り気のある唾液で細く織られた糸は、電灯の明かりでほとんど透けて見える。白い巣は黒い巣より上物だ。柔らかい羽毛が混じっている黒い巣に比べ、白い巣は純粋に唾液だけでできているからだ。ほとんど味のないツバメの巣を一口つまんだ彼らの表情は、ゆっくりと至福に満ちてゆく。「ツバメの巣には、精霊の力が宿っている。だから空を飛び回るツバメのような気分になるのさ」と男達はいう。 南海に点在する島々は苛酷な自然界の営みの中から生まれた奇跡、ひとつ間違えば命を落とす暗闇の洞窟でこれを取る人々、まさしく「精霊の力が宿る」「白い黄金」ではないか。 海賊や密漁者からねらわれる「神からの贈り物」=「白い黄金」は香港辺りで現在、白の上物で1斤=600g当たり50~80万円以上の高値が付いている。
エリック・ヴァリの『暗闇の狩人』より一部抜粋